2009年01月20日
Matilda
Once upon a time there was a beautiful record shop
Rain Dogs / 1985年Release Tom Waits
惨めな貧困生活から中流階級への道をまっすぐ歩む。そのとき、人は幸福を実感するだろう。
トム・ウェイツのサウンドの世界は遠い昔のアメリカのダウン・タウンの世界に案内してくれる。
目を閉じて、彼の歌を聴くと、それがわかる。
彼の世界に入国できる感じがする。すばらしい世界へ。中流階級がいかに幸福かを実感できる。
深夜のさびれたバーを舞台に酒やタバコの煙が立ち上る物語のサウンド・ミュージックの世界を歌いこめる人。
トム・ウェイツだけである。ほかに誰もいないだろう。
雨上がりの深夜の裏通りを歩く。
出会う人は自分と同じ境遇か、
それともずぶぬれになった犬くらいのものだろう。
ポルカにタンゴ、キバレー・ミュージックにカントリー・ウエスタン・ミュージック。
その入り交ざった音の世界。
時代を超えて、いまも聞き手を満足させてくれる。
聴き終えると、なんと不思議な旅をしたのだろう思える。
トム・ウェイツにもう一度、拍手をとアナウンスしたくなる気分。
Posted by highway61 at 13:39│Comments(0)