2012年01月01日

窓からはい出せ

アナログ・シングル・EP・レコード、BOB DYLAN リリース花火


昨年の12月上旬、とんでないプレス・リリースがわたしのもとに飛び込んできた。



もちろん、米国とヨーロッパのはなしだが。


ボブ・ディランが7インチ・アナログ・シングル・レコード、4枚組ボックスセット。


ピクチャャー・スリーブ仕様でステッカー封入。


タイトルは「窓からはい出せ


BOB DYLAN / CAN YOU PLEASE CRAWL OUT YOUR WINDOW{7INCHx4} (LTD)

を発売するという記事だった。


一瞬、目を疑った、12インチ・アナログ・LP・レコードではなく7インチ・EPなのである。


70歳を迎えたディランの23,24歳の作品だ。


窓からはい出せ







































ボブ・ディランが作る歌は賞味期限がない。



他のミュジーシャンの作品はたとえビッグ・ヒットだとしても時間の経過によって、


歌が成し遂げた争点が消滅すると言う危険がはらんでいる。


賞味期限つきなのだ。



だからといって、その歌に意味がないわけではない。



賞味期限がきれるまでは、その歌は有効なのだ。


このことはディランは優れたミュージシャンというよりは、


優れた芸術家である。



ただのミュージシャンではない証明である。


窓からはい出せ

































ディラン学 パート5

1991年5月30日、

50歳のディランのインタビューより



幸せなのか?


20年前より最近のほうが幸せか?



ディラン

「そんなの考えたことないよ。


幸せなんてものは、おれの優先順位を記したリストには載っていない。


日々起きるいろんなことをこなしていくだけさ。


俺がハッピーだと感じれば、幸せなんだろうよ。


もしそうじゃなかったとしても、俺にはその違いなんかわからないよ。


窓からはい出せ





































ヤッピーが使う言葉で、幸福と、不幸っているのがあるんだ。



幸福か、不幸かじゃなく、神に祝福されているか、祝福されていないかでもない。



聖書に書かれている通り、


”幸いなことよ、男は邪悪な甘事に歩み寄らなかった”わけだ。


だから幸福な男に違いない。


生きていくためにこの地球にもたらされた人間だとわかるって、


幸せになるよりも、もっとずっと大事なんだよ。




窓からはい出せ















































どっちにしたって、幸福なんてものは、風船みたいにその場限りのはかないものなんだ。



誰だって幸せになれるさ。


もしハッピーじゃなかったら、幸福感を味わせてくれるドラッグがたくさんあるじゃないか。


でも、俺を信じろよ。



人生いいことばかりじゃないんだ。」



ディラン学は見た目のカッコよさでもない


趣味でもなければ、女の子のアピールするものでもない。


人に自慢するものでもない。



ディラン学とは人生のリスク、人生のギャンブル、

精神の宣言、人生の選択なのだ。


窓からはい出せ
































勝手ながら、最近の私の近況はというと、


すっかりデジタル・ライフからアナログ・ライフに変わりつつあるライフ・スタイル。


ディランのアナログ・レコードを聴き、


本を読み、


自然の中で働く。


心の中は宝でいっぱい。カジノの金庫のようだ。



「ああ、あの頃ぼくはうんと年老いていたんだ


今の僕はあのころよりずっと若い」



BOBU DYLAN  {ぼくの裏ページ}より

窓からはい出せ






























ディラン学 パート6

ディランの歌は時代の流れに遅れまいということは超越しているんだ。

「80年代の詩人であるとか、90年代のロックンローラーであるようなこととか、

21世紀の最新スタイルであるようなこととは一切関係ない。


罠にはまってはいけない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


あらゆることを学び、必要なときに呼び出せればいい。



古いやり方が、今でも一番役に立ち、窮地から脱することを可能にしてくれる。


今はすべてのものが歪んでいる時代で、すべての標識は間違った方向を指している。




バベルの塔の時代に住んでいるかのようだ。


あらゆる言語が混乱している。


我々は金星に向けて搭を建てている。


一体それはどこにあるんだい。


何をそこで見出すことができるだろう。」


とディランは話した。



ディランの歌はクラシックになる。100年たったらわかるだろう。


窓からはい出せ





























ディランの歌は胸いっぱいの愛を、なんて唄わない。


学校で教えてくれない歌   街で生きていくための歌


落ちるぞ、気をつけろ、LIKE A ROLLING STONEと唄う。

ディランにはいつも学ばれっぱなし、


ディラン学聞き続けますよ、これからも。




































































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