MOVE OVER

highway61

2009年01月03日 14:51

2001年一月、新しい年を迎えた、今。





昨年の急変した世界観、とりわけ世界経済の悪化の流れ。



それに呼応してモードも変わった。


その流れにあがなうようにスタンスを変えない、バイイング・スタイル。



二年前もその二年前もバイイングのスタンスは変わっていない。



わたしは毎朝、かってのカルチャーを引用し、アレンジしてショップ・スタイル・デザイン・ワークをします。




過去のカルチャーからインスピレーションを受けて、新しい考え方を創造していく。



わたしは最新情報といわれる「いま」をショップに取り入れるよりも、そのスタンスのほうが進歩的と思うし、

自分にフィットする。








giraffe Bow Tie ¥7500{¥7875}




YMC   Shirts Blouson    ¥26000{¥27300}














モード・シーンはこの三年間で




ビッグ・チェンジを迎えた。ひとつのテクノロジーの進化のピークにたどり着いたかもしれない。





ウェブを駆使できる若いデザイナーたちが東京では次々でてくるようになった。


三年もたてば、彼らも古い人になって見向きもされなくなるかもしれない。


モードの動きは年々早くなってきている。 三年前だったら、トレンドという言葉も意味を持ったけれど、



いまやトレンドはひとつでないし、人々の生活観も多様化している。


トレンド確立するように努めたとしても、それを確立する頃にはあきられているはずだ。



自分自身はそういうメーン・ストリームのブランドをセレクトするショップではないから、


といってもコンビニエンス・アパレルの空想上の世界観で安物の服を売りつける、


頭のいい人が裏で糸を引いている感じの物づくりも感心しない。


たしかに僕は素材の凝ったものが好きだし、それがテクノロジーの恩恵をうけた作品だが、それに溺れたくはない。


大切なのは人の質感。昔ながらの販売員。それを客は感じ取ることができるはずだ。服にも温かみが出る。





でも、「いま」を否定するものでもない。Observer{オブザーバー}として、今の状況はとてもおもしろい。




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